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1992年度(平成4年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

4.コンピュータによるデザイン開発研究

−カラーシミュレーション技法の研究−

佐藤幸志郎、豊田修身

討が望ましいという理由から、下絵は実物に 基づくものとした。

塗装を4層施し、研ぎだしを済ませた塗装 サンプルをカラー写真で撮影し、その写真を スキャナーという入力装置にかけて、実際の 研ぎだしのパターンを実物大でコンピュータ に入力した。その上で入力したパターンの輪 郭部分を線図として抽出し、層の等しい輪郭 線内に、同じ色を設定したものを下絵とした。

(写真1、写真2) 1.目 的

本研究は、近年デザインや製造の分野に急 速に浸透しつつあるコンピュータを地場工芸 産品のデザイン開発に活用するため、平成元 年度よりコンピュータを導入し研究を進めて

いるものである。

本年度は、デザイン開発における色彩及び 配色の検討にコンピュータを利用することと し、また、実際の商品開発作業(別章・「パ

イロット商品デザイン開発研究」を参照)の

申でのコンピュータの活用を研究した。

2.方 法

デザイン開発における配色及び色彩の検討 は、コンピュータ利用の分野ではカラーシミュ レーションと呼ばれ、研究及びデザイン開発 における活用事例も多いものである。本研究 では「藍胎製品」という配色パターンで製品 の性格をある程度決定づけられる製品のカラー シミュレーション技法の研究を行った。藍胎 製品とは塗装を色を変えながら複数層施し、 それを研ぎだすことによって素地の竹編組の 凹凸が連続性のある模様を生みだすものであ

る。

2.1カラーシミュレーションフォーマット の作成

配色パターンを決定するための準備として、 コンピュータ画面においてカラー操作を行う ための下絵を作成した。なるべく、完成品の 誤解のないイメージがっかみ易いものでの検

写真1.塗装サンプル写真の入力

写真2.輪郭部分の抽出

(2)

2.2コンピュータ画面での色彩・配色の検討 使用したカラーグラフィックソフトウエア は「明度・彩度・色相値」や「CMYB値」 等の方法で数値を入力することにより、色彩 を設定できる。今回は、印刷物等のインクあ 掛け合わせのデータとして、伝統色等のCM

YB値の記載されている文献が入手しやすい

という理由からCM

YB値によって色彩操作

を行った。

使用したい色彩を文献の中から選択し、そ の数値データをコンピュータに入力すること により、様々な配色パターンを実際に画面上 で確認しながら検討を行っていった。(写真

3)

3.結 果

別章の「パイロット商品デザイン開発研究」 でも述べたが、配色の検討に関しては実際に 塗装して研ぎだす工程よりも、短時間で多く のパターンの視覚的な確認を行うことができ、 工芸品の開発にコンピュータの活用が有効で あることが確認できた。また、下絵の作成方 法が製品によって異なることが予想されるが、 同様の配色パターンの検討は藍胎製品に限ら ず応用することが可能であろう。(写真4)

4.考 察

本研究で実際の作業で労力を費やしたのは 下絵の作成である。これはスキャナが実際に は同じ色であるにもかかわらず、微妙な色彩 の差を異なった色彩として読み取ってしまう ために、輪郭線の抽出という補助的な作業を 要したためである。これは、使用するシステ ムによっては必要のない作業である。今後、 カラーシミュレーション分野に限っても作業 対象に応じて、複数の機能の異なるシステム により対処することが効率的なデザイン開発 に結びっくと思われる。

写真3.CMYB値入カによるカラーシミュ レーション

参考文献

1)「日本の伝統色・色の小辞典」

(㈱日本色彩研究所編/福田邦夫著/

読売新聞社発行/1987

2)「ヨーロッパの伝統色・色の小辞典」

(瑚日本色彩研究所編/福田邦夫著/

読売新聞社発行/1988

使用システム

Appl e M

aci nt os h

写真4.一閃張製品のカラーシミュレーショ

ン(参考)

参照

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